風水で理想的な寝室

 寝室の役割は、疲れを癒やして翌日のための英気を養う場所です。そのために必要なのは、快眠できる空間ですよね。寝室は、ぐっすり眠れるかどうかが一番重要になります。ですから、快適な睡眠が得られるのは、暑すぎず寒すぎない、快適な気温が保てる空間で、こうした環境が作りやすい部屋が元も寝室に向いていると言うのは考えるまでもありませんよね。日本で凶とされるのは、夏に暑さがこもりやすい西、冬に寒さが厳しい北です。夏も涼しい地域であれば西側でもかまいませんし、暖かい地域であれば北側に寝室があってもかまいません。あくまでも自分が生活する気候に合った方位であれば問題はないわけです。ただ、東側に窓があり、朝日を浴びられる作りだとベストです。また、方位だけでなく大きな道路があり、車の音がするような道路に面した場所は良くありません。といってもこれは、現在は二重サッシや二重窓、高気密や高断熱住宅も多いので、眠りにくいというのでなければさほど重視しなくてもいいでしょう。凶となる方位よりも、その理由をきちんと理解しておくことが風水的に良い家を作る助けになってくれます。
 仏教では、死者を北枕で安置します。このため、一般的に北枕は縁起が悪いと言われていますが、風水では逆に北枕での睡眠は吉です。理由は、気の流れが北から南へと移動するためです。ですが、枕の位置で重要なのは、頭が出入り口を向いていないことです。北側に出入り口が作られることは少ないので、北枕が結果的に良い結果になるわけです。もちろん部屋の出入り口が北を向いているなら、北枕にはしないほうがいいですよ。また、ベッドで眠る場合、ベッドが壁にぴったりとくっついて二方向が壁、というような配置はNGです。リフレッシュして体から抜けた悪い気が、滞ってしまうからです。また、梁の真下に頭が来る位置で眠るのもNG。梁は、床や屋根などを支えるためのもので、色々な加重を受ける部分。その下にいると、良くない気の流れが下に降りてきてしまい、頭痛や不眠などの症状に悩まされることもあります。マンションなどでは、なかなか梁の下を避けられないというのであれば、布なので簡易的に梁を隠すだけでもその影響は少なくなります。

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