風水で理想的な土地

 土地を選ぶ、という機会は人生でそう多くはありません。購入するとなると、多くの人にとっては人生で一度、あるかないかというレベルですよね。ですが、風水ではもちろん土地選びがとても重要な要素です。それではどんな土地が風水上良いとされているのかちょっと詳しく見ていきましょう。
 まず、土地で重要なのは気の流れがスムーズであるということです。幹線道路に面している土地は、人の流れが多いので、気も流れていきます。行き止まりとなる土地は、気の流れが滞ります。こうした考え方は、なんとなくイメージしてみるだけでも十分納得できるものだと思います。そして気が流れる道は、道路そのものだけではありません。川や海など、運河も気の流れる重要な物です。日本では土地の都合もあり河川が重要視されます。風水では、竜がいる山だけでなく、水も重要なのです。この水が意味するものは金運です。道路が整備される以前は、日本でも中国でも、運河が物資の流通で大きな意味を持っていました。商売にはなくてはならない存在ですし、お金も絡む分、そこを流れるエネルギーも大きなものになりますから、水は金運を運ぶもの、というわけです。こうした考えは、道路も同様です、ただ、道路の場合は、河川よりも騒音問題が大きく存在しています。大きな道路と河川がある土地、どちらが良いかと言えば、風水では川(水)が重要ということになります。なお、水の流れを、風水では水竜といいます。 道や川など、人・物が移動する通り道は、自然と人が集まる場所ができます。道沿い、川沿いに町が作られるのは当たり前ですよね。そして道や川にはカーブがつき物です。ではカーブの外側と内側、どちらが風水的には良いのでしょう。道路で考えれば分かると思いますが、急カーブがあればカーブの外側の方が事故の確率は高くなりますよね。カーブの内側に車が突っ込んでくるなんてことはまずありません。ですから基本的には、カーブの内側が良いとされています。ですが、緩やかなカーブであれば、内側よりも外側の方が活気のある場所になることもあります。必ずしも内側ならOKとはいえないのです、なぜかと言うと、良い気も悪い気も、カーブの内側にたまり、外側では散っていきます。カーブの内側であっても、必ずしも良い気が溜まる場所とは限らないのです。病院や刑務所跡、墓地などのちょっと怖いイメージのある場所だけではなく、神社などの神聖な場所もNG。生きた人間が住むべき場所と、そうでない場所は異なるのです。
 その他、風水では低い場所よりは、高台にある場所の方が吉とされています。ただ、坂が多かったりすると住みにくいこともありますので、川や沼地の近くなど水はけが悪い場所でなければ平地でももちろん大丈夫です。日当たりが良く、土地の変形がないこと。これが最低限の条件です。砂地や湿地など、植物が上手く育たないような場所もよくありません。結局は、多くも人が住みやすい、そう思えるような土地が風水的にも良い土地になるのです。引越しをしたら何もかも上手くいかなくなり、トラブル続きになったなどという話は良く耳にします。そんな目に会ったとしたら、その原因が偶然によるものなのか、はたまた悪霊などの超現象が関わっているのか、それとも因縁の因縁がある土地なのか、そんな風に心配になってしまう人も多いかもしれませんね。そうした、「良くない土地」の多くは、風水で説明が付く場合も多くあります。実際に信じるかどうかは別問題ですが、一見しただけでは分からない土地の欠点を、風水で見ていきましょう。最近の風水は、手軽に運気を呼び込む色使いなど、良くない運気を改善するためのものが大半です。ですが本来、風水では土地そのものの気が大変重要視しているのです。

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